我が実家の仏壇にはメノラーがある。子供の頃からそれは存在し、当時は「不思議な形の燭台だなぁ。」というくらいにしか考えなかった。
ただ、その存在感は大きく、かなり強い印象を私の脳裏に焼き付けていた。
ずうっと記憶から忘れ去っていたそのメノラーが、いま何故か実家の仏壇の真ん中に飾ってある。
「これはなにやらおかしいぞ」
ここ数年、その真意と由来を突き止めようと、心に決めながら、なかなか日々に追われ、確かめられずにいた。
昨日、母に日ユ同祖論について話した。なぜだか急に話したくなったのだ。
神社にある五芒星、菊紋、そしてメノラーがユダヤにもあることを例に一通り話し終えたあと、ふと仏壇のメノラーのことを思い出し、思い切って母に聞いてみた。
母はなぜ家にあるのか、それがなぜ仏壇(神棚の方がリアルだが実家にはない)、にあるのか、知らないとのことだった。
その後車であきる野市にある二宮神社へお参りに出かけた。
国常立尊さまに参るため。
後で母が思い出したといってメノラーの由来を語ってくれた。
要約するとこうだ。
以前新宿で幼稚園の先生をやっていたとき、イスラム教の姉弟がいて、その親から頂いたものだそうだ。
「こういうのちょっとないでしょ?」
とお茶目に言ふのだった笑
なせ仏壇にあるのかは、聞かなかった。
日本人がイスラエルの失われた十支族であると両民族が認知するとき、世界にかつてない平和と変容がもたらされると信じられている。
そんな神秘的なことが、我が家で起こっているのかも知れない。
まてよ、ひょっとすると、日本の仏壇にユダヤのメノラーを飾るという、プチ日ユ同祖論的なことを思いつくのは、日ユ同祖論を私に教えてくれた、兄かもしれぬ。