

パゾリーニの「王女メディア」のDVDを購入したので観る。
高校のときテレビで観てトラウマとなった映画だ。
生け贄の男を屠るシーンや、弟を惨殺するシーンなどテレビでカットされていたと思われる衝撃のシーンを観て、新たなトラウマとなった。
人々が豊作を祈り神に生け贄を捧げ、己の欲望のために呪いをかけていた時代が、古代遺跡を見るような壮大さで描かれている。
パゾリーニ自ら担当したという音楽が、日本の琴を多用しているところに、飛び抜けたセンスを感じた。
マリアカラスの存在感、演技はまさに王女の風格で素晴らしく、神と対話し呪術を使うメディアは、王女であると同時に魔女である。
アニメの「魔女っ子メグ」や「魔女っ子チックル」、「クリーミーマミ」など魔女ものをこよなく愛する私のルーツだと思う作品。