$ 0 0 何度観てもやっぱり好きな作品とはいえない。今回は自分の老いについて考えた。残された人生をどう生きるか。我が人生悔いなし、と言えるよう天寿を全うしたい、と。麗しきビョルン・アンドレセンが演じるタジオは、私にとって美少年と呼ぶには成長し過ぎている。しかし、美しいことには変わりがない。アッシェンバッハの友人アルフレッド曰く「邪悪は必要だ。天才の食糧だよ。」かつては私もそう思っていた。しかし、今はちがう。清く正しく生きる、その人生こそが芸術なのだ。